The Strokes - The New Abnormal
■The Strokes 7年ぶりの最新作
2020年4月10日にリリースされました。
The Strokes(以下、ストロークス)の新作です。
「The New Abnormal」
私はApple Musicで聴きました。
皆さんはお聴きになりましたかね。
■前置き(ストロークスについて)
ストロークスはアメリカのバンドです。
2001年に「Is This It」という1stアルバムを出し、それをきっかけに2000年代バンドの代表格として活動しています。
1stでのストロークスは、60年代のロックやかつてガレージロックと言われた、武骨でバンド主義の強い過去のバンドスタイルを踏襲していました。
1stが出る前にRadioheadが「Kid A」という非ロックのダークで実験的なサウンドを打ち出しました。
そうしたロックが非常に難解でダークなものだった音楽業界に現れた新しくも懐かしいサウンドでした。
また彼ら自身がモデルのようないで立ちで、ファッション含めて人気があります。
1stアルバムと、2ndアルバムの「Room on Fire」を最高傑作に上げる人が多いです。
ただ、私の思う最高傑作は5thアルバムの「Comedown Machine」です。
当時、アルバム発売時に購入した事など、思い出補正も込みですが、全曲をすごくリピートして聴きました。
まずアルバムのバランスが最高に良い、そしてどの曲もメロディが活きている、特に2曲目「All the Time」4曲目「Welcome to Japan」6曲目「50/50」8曲目「Partners In Crime」10曲目「Happy Ending」が素晴らしい。
曲順的に1曲置きに、とんでもない名曲が来る最高の構成でした。
これ以上どこに行くこともできないロックの成れの果てを感じました。
もちろん良い意味です、彼らは過去の1st、2nd以上が生まれないという市場評価を覆して今作こそこれ以上ない、という印象の素晴らしいアルバムを放ったのです。
そして6thアルバムが今作となります。
なので私にとっては最高傑作が更新されるかもしれない可能性を秘めたアルバム、それが「The New Abnormal」なのです。
本記事では、アルバムを聴いた個人的感想を述べていこうと思います。
■各曲の感想
①The Adults Are Talking
前作「Comedown Machine」からの延長上であるように感じます。
私はストロークスは「小品的な曲」にこそ魅力があると思っています。
この曲はその魅力が十分にあります。
②Selfless
3分42秒の曲の中で、ラスト1分から非常にエモーショナルになります。
いつからかジュリアンはボーカルに裏声を乗せるようになりました。
この曲はそのボーカルとしての幅が活きています。
③Brooklyn Bridge to Chorus
硬派で格好良いロックソングです。
タイトなドラムパターン、サビでギターもリズムに相乗りする感じが、まさしくストロークス印のロックです。
シンセ音を聞くと3rd、4th当たりのスタイルも踏襲されています。
この曲に限らず、ストロークスの魅力は非常に不思議な所にあります。
一言でいえば、ストロークス以外がやると恐らく格好悪いんです。
このバンドが志向する音楽性は、なんだか大味・大仰な所な部分があります。
故にメロディが単純だったり、ギャグなんじゃないかっていうものも含まれていたりします。
しかし時折、ギターが凄く全年代が懐かしく感じるキュンとくる旋律を弾いたり、ボーカルの嘆きに心を持ってかれる事があります。
そしてそれこそが00年代以降のロックのスタイルなのではないかと、リスナーに感じさせる魔法があるのです。
バンド自体も完全に意識して演れている部分とそうでない部分がありそうで、故に各アルバムでリスナーとの距離感が微妙にズレたりする事もあります。
ストロークスは解散の危機を囁かれてから、そのバンドの危機的状況と音楽の擦れた感じの相性が非常に良くなっていると感じます。
その点も加味されて、私の中での最高傑作は「Comedown Machine」なのかもしれません。
④Bad Decision
①~③までは盛り上がりはあるものの、少しダークな印象。
こちらは歌詞はともかく曲調はギター中心にカラッとしています。
サビも分かりやすく、曲タイトルを連呼します。
前述したギターのキュンとくる旋律が十分に聴けます。
名曲です。
⑤Eternal Summer
う~ん、ダサ曲枠ですね(笑)
その上に長くてダラダラしています。
前作にも「One Way Trigger」という曲があります。
ジュリアンボーカルの裏声主張が強めになった時、ダサ曲枠が出来上がります。
この曲では一部で裏声でなくなりますが、メロディも非常にダサい。
個人的にはこの曲は「ダサ曲」→「ストロークス印ソング」への進化が出来ていないと感じています。
(私は「One Way Trigger」も同様の感想を持っています…)
⑥At the Door
非常にシンプル骨太な構成です。
ジュリアンの声だけでロックを表現してやる、という位の。
というか、これはジュリアンのソロ作ぽいです。
(ジュリアンはソロでもアルバムを出しています)
私の好みではありません、単純にメロディが弱いからです。
実験なり遊びなりってメロディが強固である程にやれる余地が生まれると思っています。
この曲は余地が少ないかな。
⑦Why Are Sunday's So Depressing
この曲は⑤⑥よりは好きです。
ただどうも、ボーカルのダルさが、聴く方にダルいだけに聞こえる臨界点といった感じです。
ながら聴きには適していますが…。
⑧Not the Same Anymore
ボーカルが幾分ソリッドな印象です。
メロディも幾分活きています。
演出も見事です、全体的に統制が取れています。
⑨Ode to the Mets
この曲が新しいストロークスの在り方な気がしました。
ラストにミドルテンポなロックな大曲を配置するのは、昔のバンドではよくありました。
例えばPrinceの「Purple Rain」、例えばOasisの「Morning Glory」などなど。
この曲はそんな役割を見事に果たしていると思います。
私は前述したようにストロークスの「小品的な曲」が好きです。
なので全曲がこの曲のようになる事は好ましくないですが、アルバムで1曲あると全体バランスが非常に良いと感じます。
■総評
あくまで個人的な感想です。
私は以前として5thアルバム「Comedown Machine」の方が好きです。
①~④までの流れは見事でしたが、⑤~⑧で勢いが失速したように思いました。
明らかに曲の質が落ちている上、このアルバムは1曲が長尺(これまでのストロークスと比較して)である事も流れを落としているように思います。
ただ、⑨ではそれを帳消しにするような良い曲が出てきました。
以上をもって、ストロークスの作品としては沢山聞き込める良作品には違いありません。
7thアルバムが出るなら是非またレビューさせて頂きたいと思います。
それにしても、フジロックは開催するんですかねぇ…。
※ストロークスは今年のフジロックに参加予定です。
作曲活動-talkin-
■DTM作曲をしています。
音楽理論など分からないのですが、作曲活動しています。
音楽を聴くことは人並みにしているので自分がどんな曲風が好きかを知っていて、それをちゃんとした形にしたいなあと思っていました。
音楽活動はYoutubeは勿論、世の中に提供する手段が沢山あります。
今回は、私が使っているサイトと、私が上げている曲を紹介します。
■Audiostock
私が楽曲を投稿しているサイトは「Audiostock」です。
audiostock.jp
ここでは楽曲を販売する事が出来ます。
一方で投稿された楽曲を購入する事も出来ます。
販売&購入が出来る場なんです。
販売形態は「BGM」「効果音」「ボイス」「歌」の4種です。
①BGM…比較的中尺~長尺のインスト曲を対象としています。
②効果音…単発の、曲というより音を対象としています。
③ボイス…声です、セリフや喜怒哀楽など表現を対象としています。
④歌…中尺~長尺の、歌入りの曲を対象としています。
私は①BGMの販売をしています。
BGMは1000~3000円/曲で販売できます。
販売料金に対して、1曲購入されると大体40~%が楽曲提供者に入ってきます。
「大体」と言っているのは理由がありまして、ひと月に購入される楽曲数が増えるほど楽曲提供者に入ってくる割合が高くなっていく仕組みなんです。
ただ、、そんな売れるものでは無いですけどね(笑)
このAudiostockは楽曲提供時に審査があります。
ある程度の品質や、楽曲の説明に見合う内容であるかを判断し、審査を通ったものだけが販売できる訳です。
この仕組みがあるために、購入者はある程度質の保証された楽曲を買えます。
販売側からすればこの審査は結構納得のいかない事もあります。
楽曲を提供してから大体10日間~2週間で審査結果が返ってきます。
審査が通らなかった場合はこのようなコメントが返ってきます。
【不採用理由】
冒頭にノイズの混入がみられるのと、最後が途中で切れているため、末尾の残響まで収録いただき再登録をお願いいたします。
【不採用理由】
品質が基準を満たしていないためオーディオストックでの掲載を見送らせていただきます。
上のコメントはまだ分かります。
下のコメントはう~ん、分かるけどザックリですよね。
なんかほぼ同じ楽曲を2曲上げたら、片方は採用されて片方は品質未達になったりするので、う~ん、って反応になったりします。
なまじ自由で実験的だとかロック系とかだと洗練されてないと見なされるみたいです。
自分が作った曲で明らかに審査が通るだろうと思ったものの、少しエモーショナルなギターソロなど入れ始めるとはじかれました。
ともあれこのような審査は無料でして貰えます。
挑戦するのはタダなので自作曲がある人はやってみても良いかもです。
因みに私の勝率は大体5割~6割位です。
次見出しで私の楽曲を紹介しますが「これでも通るんだ」と明るくなって頂いても構いません。
■自作曲の紹介
今まで曲を投稿してきて、何回か購入もされています。
曲はすべて1分未満です。
ですが、購入頂けたらループして使用頂ける仕様になっています。
■talkin
audiostock.jp
本記事の冒頭にもリンクを貼りました。
この曲が一番、検索され購入されています。
タグの付け方も良かったのかもしれません。
この曲の音圧を上げてより聞きやすくしたものが審査を落ちました(笑)
Princeが大好きなのでこういうミニマルで不思議な音が好きなんです。
■damnin
audiostock.jp
この曲は、自分でも好きな曲です。
本来はもっと長尺のパターンもあるのですが、サイトへの採用を重視してこのサイズにしています。
■Sour Cream And Onion
audiostock.jp
この曲はすごく時間を掛けずに作ったら採用されてしまいました。
単純なループですが、その分使い勝手が良いのかもしれません。
タイトルはその時に食べていた食べ物の名前を付けました。
■wavin
audiostock.jp
audiostock.jp
audiostock.jp
この曲は何故か派生含め3曲分が登録されました。
EDMぽいのを作りたいなと思って作った曲です。
■おわりに
曲を作る事も今は簡単です。
スマホアプリでも作れますし手段はどんどん広がっています。
一方で、だからこそ人に使ってもらえる品質って何だろうと考える事があります。
そういう時には一般の人が売買出来て、且つ審査もある場は意味があるのではないでしょうか。
今後も曲がアップできましたら随時ブログで紹介させて頂きます。
自粛に思う事
■自宅待機中
私、週5働いておりました。
しかしコロナが流行して緊急事態宣言が出る頃に、会社から自宅待機するよう言われました。
テレワークもせず自宅待機中です。
自分でやる事を見出さないとすぐ
「あれ、いま何をしたらいいんだろう」
状態になります。
ブログもその頃に始めて、何とか続けています。
普段仕事で忙殺されている時は「時間があれば色々やりたい事が出来るのに…」とか思っていた癖に、現在あまり思ったような成果が上がっていません。
不要不急の用事で外に出れない事も、やりたい事を阻害しているのかもしれません。
■待機中に思う事
妻とニュースを見る機会が増えました。
日本のコロナ対策の対応について妻は毎日怒っています。
例えば緊急事態宣言が出るタイミングが後手であったこと、宣言が出てからも指示が曖昧であるため各自治体の足並みが合わないこと、何かにつけて対策が遅いこと…。
安倍総理を批判して、辞めた方が良い、スピード感も必死感も無い、と。
ただ、私はこの話を複雑な気持ちで聞いていました。
というのもこれらの不満って、自分が会社に対して思っていた不満と同じだったからです。
私の勤務する会社はある程度規模が大きいです。
何をするにも決断が遅く、トップダウン体制の割には何も決めてくれない。
下から意見を上げようとしても、色んな方面への相談を通さなければならず、少しずつ少しずつでしか具体化されない。
トップダウンの嫌な部分だけ強く、下から丁寧に上げてきたアイデアがトップの人の鶴の一声でポシャる事も多いです。
事業は大外れはしないものの、新しい事にチャレンジできない。
できたとして非常に世間体を気にした大人しくこじんまりしてしまいます。
その上、競合他社に先を譲り、商機を逃してしまう姿をよく見ました。
どうですか?
私のお勤めしている会社…いまの日本にそっくりではないですか。
で、その上で思う事は、この問題はトップの人が変わるだけでは容易には変わらないぞ、という事です。
これは会社=日本の仕組みの問題です。
そして仕組みは長年の積み重ねで形成されてきた最適な形でもあるのです。
私の会社の場合、30年以上前に新しい製品を世に出しました。
製品は時代ともマッチして成功を収め、その製品で事業が作られました。
事業に関わる人を増やし、製品の更なる高品質・高付加価値を追求しました。
初めの頃は製品の進化が世の中に影響を与えていました。
しかしいつの日か、顧客は製品の進化に気を留めなくなりました。
それでも事業は「この製品を存続させるため」に在ります。
顧客のハートを掴むために、社員は実態の薄い仕事をするようになります。
ユーザベネフィットと直結しない仕事が多くなってくる訳です。
収益が思うように出なくなるとトップも財布の紐をきつく締めるようになります。
多くの雇用を守らなければならないから失敗は出来ないのです。
かつて成功した貯蓄はあります。
貯蓄を少しずつ使いながら、挑戦ではなく確実な道を探しつつ、その中で大当たりを狙いに行く、という少し矛盾した形を取る事になります。
日本も同じです。
日本は失われた○○年の中にいます。
人口は少なくなっていますが、しかし総人口を支えなくてはなりません。
日本もうちの会社と同じく、財布の紐をきつく締めているのです。
そしてチェック体制を厳しくおき、挑戦できない代わりに、トップが誰に変わっても大きな失敗がないようにする。
それが最も上手くいく体制だったから、そのように形成されたのです。
しかし、今回のような有事の事態では、この仕組みは活きていません。
同じ仕組みでやろうとするのが土台、ダメなんでしょうね。
どうすれば仕組みを変えられるんでしょう?
私は総理大臣、政党を変えた所でダメなのではないか、というネガティブな気持ちです。
このように地方自治体が各自で進めていく形も、もしかしたら仕組みを転換するために必要なプロセスなのかもしれません。
そんなモヤモヤ~っとした気持ちで、妻の怒りを聞いておりました。
世を儚むだけでなく意見を持たないと、と思いました。
私のこうすれば良いのでは、という意見は
「病院など必須業務者除く全国民のすべての収入をストップする事」
です。
・病院関係者除き外出は絶対NGとする
・経済活動も完全ストップ=収入がストップされる
・その代わり家賃/銀行収入も徴収できないようにする=ストップ
・光熱費用もストップ
・国からは国民に生活維持するために、物資支給を行う。外出できないようにする代わりに食料などを供給する
・また電力、水道、ガス、銀行資金などストップされて不都合のおきた事業者へは補償を行う
・とにかく拡散防止を最重視して、更なるコロナ発症流行を防ぐ
多分、私の予想もできない問題や、こんなんじゃ上手くいかないという事も多々あるんでしょうね。
また、やっぱりこれも日本が即応性を持っていないと出来ない事です。
どうしたものか、これからも、考えていきます。。
ハンドメイドグミ-グミを美味しく作るには!?
■より良いグミを作るには…
Googleではグミ関連でよく検索されるワードとして、
「グミ 固さ」があるみたいです。
どうやら自分でグミを作ってみても、思ったより「ゼリー」に感じてしまうのだとか。。。
これ、私もそうでした。
クックパッドで自作グミのレシピは色々上がっているのですが、どうにもゼリーっぽい出来になる。
あとは、「甘さ」もですね。。
市販のグミをお手本にしだすと、甘さが足りなく感じます。
本記事では、私が何回かグミ製作をしてきて気づいた点を箇条書きします。
■ゼラチンだけでなくペクチンを!
クックパッドレシピの多くが固さを得るために「ゼラチン」を使います。
でも、私は何回か作りましたが「ゼラチン」では満足できませんでした。
固くなるけど、グニグニっとしたグミ本来の固さにならない。
歯当たりは確かに固いけど、噛むとバチっと切れてしまう…。
そこで市販のグミを調べてみますと、ゼラチンだけでなく「ペクチン」を含有している事が分かりました。
例えばコレ。
美味しいですよねぇこのグミ。
グミ界の中ではコスパの良い方ではないかと思っています。
余談ですが、私のグミ選びの観点は「固さ」「甘さ」そして「値段対グラム数」です。
果汁グミは美味しいですがコスパは良くない。
一方でコーラアップとかつぶグミはコスパ良いですね!
で、つぶグミの原材料がコレです。
ゼラチンの他にペクチンが…。
これを発見したので「ペクチン」も使ってみたところ、ただの固さだけでなくグニグニとしたグミらしい食感が強くなりました。
改めてそれぞれの成分的特徴を紹介します。
ゼラチン:
動物性たんぱく質のコラーゲンが原料です。
口どけが良い。
人によっては臭いと感じる事もあるそうです。
品質が悪いものを選ぶと特にそうなるようです。
ペクチン:
柑橘類から抽出した多糖類が原料です。
特に糖度が高い材料にトロミを与える働きがあります。
以上の特徴から、ペクチンはゼラチンと異なるメリットがありそう。
ゼラチンだと一定量以上入れると匂いが気になる、でも一部ペクチンを代用すれば匂いが軽減できる、、など使い分けもできそうです。
一般に、ゼラチンはゼリー、ペクチンはジャムの調理に用いるようです。
グミはおおよそゼリーと類似してますが、考えてみればジャムっぽさもありますね。
■甘さは追及しすぎない
多くのレシピでは砂糖や水あめ、ハチミツを多量に入れています。
私のように料理に不慣れな人間からすると
「こんな大量に糖を食べることになるの???こ、こっわ…」
と思う量です。
そしてそんな量を入れても、恐らく甘さに物足りなさを感じるでしょう。
ただここで砂糖をどんどん増やしていってもキリがないです。
というか、入れても入れても変化をそこまで感じません。
私は2つの事を学びました。
1つが、「この甘さで本来良いのだ」と思うこと。
家族に食べさせると、この甘さがちょうど良い、と言ってくれます。
ハリボーなどの甘いグミに慣れすぎている自分が悪かったのかも…とその時に思いました。
人工甘味料を入れていないとこの程度の甘さなのかもしれません。
特に果物系で自作して、甘さに物足りなさを感じた場合は、紅茶系など甘さ控えめでも成り立つグミに挑戦するのはどうかなぁ、と思っています。
(私も今後、紅茶系にチャレンジしようと考えています)
2つ目が、単純な「甘さ」と、「果汁感」がゴッチャになっていないか、ということ。
「果汁感」が足りないのに「甘さ」が足りない、と悩んでいませんか?
もしかしたら工夫の仕方って違うのかもしれません。
例えば本物の果物から果汁を絞ってみたりして、本物感を高めてみる事が近道かも??
※色の表現でも「明度」と「彩度」ってあります。
あの色をこの色に似せたいなぁと思ったとき、色の「明度」を調整するか「彩度」を調整するか、2つの軸があります。
私は職業柄、色の調整をするのですが、どちらを調整するか考えだすと結構難しいです。
■おわりに
私はお菓子の中でグミが最も好きです。
チョコよりも煎餅よりも飴よりもポテチよりも。
仕事以外で何か熱中できる趣味がないかなぁと思い、だったら好きな物を対象にすればどうかと考えました。
これまで料理を殆どした事なかったのですが、0からグミ製作を始めて2か月ほど経ちました。
上手く作る事が出来るようになったら、誰かにあげたり売ったりできると良いなぁと思っています。
ブログを見てくださった皆様の中で「こんな工夫をするといいかも」「こういう味が食べたい」みたいな思いがありましたらお気軽にご連絡下さい。
ご意見をお待ちしております!
PRINCE - MUSICOLOGY
■PRINCE復活作
プリンスは私の最も愛するアーティストです。
中学時代に好きになり、以降どっぷりとプリンス沼に浸かっています。
プリンスが亡くなった年は、同年のDボウイの死も併せて深く悲しみました。
私にとってプリンス初体験はベストアルバムでした。
- アーティスト:プリンス
- 発売日: 2001/09/27
- メディア: CD
次に聴いたアルバムが、今回紹介する「ミュージコロジー」です。
当時の最新作でした。(2004年発表)
- アーティスト:PRINCE
- 発売日: 2019/02/19
- メディア: CD
見出しに書かせて頂きましたが、本作はプリンスの復活作と捉えられています。
ちょうどプリンス再評価の流れが音楽業界にある時でした。
同年に「ロックの殿堂」を受賞した事が当時の状況を端的に表しています。
同年の受賞者にジョージ・ハリスンがいました。
ジョージ・ハリスンは既に亡くなっており、ロックの殿堂ではプリンスを含む豪華メンバーで追悼曲「WHILE MY GUITAR GENTLY WEEPS」を歌っています。
その場でプリンスが披露したギターが当時話題になりました。
(他の出演者と明らかに温度感の違う凄まじい演奏でした…)
Prince, Tom Petty, Steve Winwood, Jeff Lynne and others -- "While My Guitar Gently Weeps"
またグラミー賞の受賞式でのビヨンセとのパフォーマンスも2004年です。
「LET'S GO CRAZY」など往年のヒット曲を演奏しました。
004 Prince & Beyoncé Prince Medley
プリンスの現役感が、プリンスから遠ざかっていた人にも広く伝わりました。
もっとも、恐らく当時のプリンスファンからすると、
「殿下は昔から今まで何一つ変わってないよ!」
という気持ちだったのでは?
私が後追いでリリースアルバムを追っていくとそう思わざるを得ません。
前作「RAINBOW CHILDREN」(2001)は別種の傑作です。
しかし殆ど話題にならなかったと聞いています。
また、今作と並行してこそっとWeb配信された2作品
「THE CHOCOLATE INVASION」および
「THE SLAUGHTERHOUSE」。
こちらもかなり質が高い上に挑戦的な内容ながら、話題にならなかったと聞いています。
(この2作品、私は後追い故に聴く手段がありませんでした。プリンスが亡くなった後にApple Musicから配信された事で全貌を知りました)
今作は、大傑作「PURPLE RAIN」発表から20年後に出た作品です。
「PURPLE RAIN」からのおよそ10年間(「LOVE SYMBOL」の頃まで)、プリンスは音楽業界をほぼ自分の思うままに動いていました。
世界中が彼の動向を注目し、1作品ごとにプリンスやその音楽性に関わる価値観をアップデートさせていました。
膨大な楽曲を発表して、その上その全てがオリジナリティ溢れる作品であり、チャートアクションも容易く実現する。
その上、数多くのプリンスの息のかかったアーティストがチャートを賑わすオマケ付き。
後追いの私が思うに、90年代に小室哲哉プロデュース曲が日本のチャートを席捲していた状態、あれを世界レベルで成しえていたのです。
しかし、その後の10年間は深く沈む事になります。
要因は色々あります。
レコード会社との確執、その末に改名、結婚相手(マイテ)との掛け合いが他人の共感を得にくい領域であった、子供との死別、マイテとの離婚…。
ただ私は、それらの要因よりもプリンス自身の音楽性と時代が噛み合わなくなっていた事が問題な気がしています。
プリンスが示した音楽性と違う方向に時代が進みだした、例えばヒップホップの潮流です。
またマイケル・ジャクソンの記事でも書きましたが、80年代にはスター・アイコンが重宝されたのが、90年代以降はむしろ新規アーティストに揶揄される存在になってきた事もあります。
mame-mame.hatenadiary.com
そしてプリンス自身も90年代から新しいバンド体制で、ある形のファンク・ラップ系統を展開していく事になります。
先に述べた「THE CHOCOLATE INVASION」、「THE SLAUGHTERHOUSE」はその方向性での作品と言えます。
今回紹介する作品ミュージコロジーは、
プリンスがやりたい事でなく、自分がやらねばならない事に集中した作品
なのではないかと思っています。
そしてそれこそがプリンスが時代と再び調和し、「復活作」と呼ばれるに至った理由だと考えます。
プリンスは今作のタイトルを「音楽学」としました。
そしてタイトル曲の歌詞で様々なファンクの先人達の名前や曲を引用しました。
タイトル曲のラストでは自身の過去の曲すら引用します。
加えてこの曲のPVは、プリンスの少年時代ともとれるアフロの少年がレコードを買い、自分の活躍を夢見ながら自室でギターを弾く姿を映しています。
プリンスはこの作品から明確に「ファンクの継承者」としての立場を背負うようになったのです。
Prince - "Musicology" (Official Music Video)
このような傾向は、実は前々作の「RAVE UN 2 THE JOY FANTASTIC」の頃のライヴから現れています。
このライヴでは、ラリー・グラハムなどのファンクの先人をゲストに呼びつつ、ディアンジェロなどのプリンスフォロワーも呼んで一大ファンクパーティーを作っています。
今作が強調したのはバンドサウンドでもあります。
プリンスは当時、昨今のアーティストは実際に演奏した音の素晴らしさを知らない、打ち込みに慣れすぎている、とコメントしたそうです。
が、(特にドラムの)打ち込みに傾倒したのがプリンスだったのでは…とも思ったり(笑
とにかくプリンスは意識的にファンクの継承者としてこのアルバムを仕上げました。
「THE CHOCOLATE INVASION」、「THE SLAUGHTERHOUSE」はガス抜きのようなものです。
同タイミングにこれだけの曲を仕上げていた事もあり、ミュージコロジーの選曲には非常に意図を感じます。
結果としてプリンスの思惑は当たり、今作は久しぶりのUS最高3位ヒットを放ちます。
(※前作はヒット性が薄いため比べるものではないかもしれませんが、前作のチャート成績はUS109位、前々作はヒット性を狙ったのにも関わらずUS18位でした)
最高3位の成績は1991年発表の「DIAMONDS AND PEARLS」以来です。
プリンスは音楽性の点で時代の最先端を走る、という立場を譲る代わりに、正当な音楽・技術に裏打ちされた音楽を鳴らす、という立場で時代とマッチした訳です。
■曲順の妙
今作は各曲も素晴らしいですが、最も優れているのは曲の並びです。
この作品ではプリンスが80年代に備えていた「アルバム内のバランス感覚」が優れた形で表現されています。
1曲目の「MUSICOLOGY」でのタイトル宣言。
2曲目は「ILLUSION, COMA, PIMP & CIRCUMSTANCE」のそぎ落とされたファンクはアルバム目玉曲でないにせよアルバムの聴き心地を損なわず誘導するスルメ曲。
3曲目の「A MILLION DAYS」でのロックバラード、しかし長尺でないため次曲に疲れる事無く移行します。
4曲目の「LIFE 'O' THE PARTY」でプリンス流のそぎ落としたパーティーソング。1つのアルバムの山場です。
この1~4曲だけ見てもバランスが非常に良い。
またこのアルバムでは中央での目玉曲配置として他にも5曲目「CALL MY NAME」、6曲目「CINNAMON GIRL」、7曲目「WHAT DO U WANT ME 2 DO?」とそれぞれタイプの違う傑作が並びます。
後半もバランスを意識した選曲。
例えば先の7曲目から8曲目「THE MARRYING KIND」9曲目「IF EYE WAS THE MAN IN UR LIFE」まで、曲間が繋がるようなアレンジが入っています。
アルバム1枚聞きとおす事が全く苦痛にならない構成です。
疲れる、苦痛、などネガティブな言葉を使いました。
しかしこの作品より前の10年間は特に、プリンスのアルバムはファンでも疲れる作品が多いのです。
単純に曲数が多く、Segueなど意図の読みづらい曲間を挟む謎アナウンスがあったり…。
Segueも含めてプリンスがトータルアルバムを作ろうとしていた事は分かるのですが、あまり効果的に感じません。
80年代のとりわけ黄金作品と呼ばれるアルバム群はミュージコロジーと同等の展開性と曲数でした。
一時期の変化した要因は、明らかに「レコード→CD」の販売媒体の変化です。
レコードに比べて収録時間が延びた事で16~18曲近い曲を1枚に収められるようになりました。
プリンスは普段から多作家であるためその分の曲を作る事は造作もありません。
しかし聴く側の価値観は変わっておらず、そこにミスマッチが生じていたのです。
ミュージコロジーで中央目玉曲の配置としたのは、レコードのA/B面の意識もあるかもしれません。
この点でもプリンスは一度、視聴者との距離感を図りなおしたのです。
■その後の作品
プリンスは次作の「3121」で超久しぶりの全米1位を獲得します。
この作品も聞きやすさはピカイチでしょう。
その次「PLANET EARTH」も同様の勢いは持っています。
しかし、だんだんとまたやりたい事やるぞモードに入ってきていた気もします。
というのも通常のCD販売から新聞紙にCDをオマケ配布したり、もしくはまた配信販売など、マジョリティな視聴者層から距離を置くような売り方に主体をシフトしていったからです。
プリンスのメディア戦略が時代の先をいっていた、という意見もあります。
しかし私は、プリンスはあくまでその時やりたい事をやる人なのではないかと思っています。
一時期プリンスの演奏動画はYoutubeにアップされるとすぐさま削除される、という状況でした。削除はプリンス自身が依頼したものであり、Youtubeへのアップロード自体を快く思っていなかったように考えます。
これも含めて、プリンスがどこまでメディア戦略を考えていたかは評価すべきです。
それも含めてメディア戦略に先見性があると考えるのも1つではあります。
でも私は、Youtube動画で正規の動画すらアップされて無かった事は割と新規客を逃す要因にもなっていた気がするのです。
ただ、私がプリンスファンとして言わせて頂きたい事は1つ。
グミを作りましたシリーズ②
■前回記事まで
グミを作りましたシリーズを開設しました。
第1回目の投稿ではとりあえず平均点以上を叩き出せるグミの製作法を紹介しました。
mame-mame.hatenadiary.com
前回の反省は、「少しだけゼリー感があるかも」という事でした。
なので今回は
材料の分量を調整
してみました。
■グミの分量を調整
今回の材料調整は以下のようにしました。
・オレンジ果汁 30g(オレンジ半個分)
・オレンジジュース 20g
キリン トロピカーナ 100%オレンジ PET(330ml×24本)
- 発売日: 2017/02/07
- メディア: 食品&飲料
・ペクチン 10g
・ゼラチン 10g
・ハチミツ 25g
MY HONEY アカシアハニー チューブボトル (500g)
- メディア: その他
・水あめ 25g
以下に分量を変えました。
グミの作成手順は前回から、ほぼ変更無しです。
ざっと言いますと、
①オレンジ果汁とジュースを耐熱コップに入れて電子レンジで50~60度で温めます。
②温めた液体にペクチン、ゼラチン、はちみつ、水あめを入れて混ぜます。溶けないようであればもう一度温めます。
③溶けたらグミの型に流し込み、冷蔵庫で冷やします。
④大体1時間ほど冷やしたら完成、それ以降も冷やせば水分がより蒸発し固くなります。
大きな変化としては、オレンジジュースの量を減らしています。
オレンジ果汁と合わせて50gとなるようにしています。
また、ペクチンを倍の量に増やしています。
グニグニ感をより強化したいと思いました。
今回、作成中に気づいたこととして、
この量のペクチンを入れると混ぜ途中から固まり始めました。
これは以前にはなかった現象です。
写真では分かりづらいですが、、、
これは期待できます。
あまりに固まるのが早くなったため
右下の型に入れる際には、うまく流し込めなくて形通りに入りませんでした。
(もう一度レンジで温めればまた液体化したため、型にはうまく入れられるようになりました。)
■実食
これは、、、グミになってます!
グニグニ感もずっと良くなっています。
味も良い。
これは理想的なグミです!
もし美味しいグミを作りたいようでしたらご参考下さい。
これはおススメです!
■しかし…
手放しでは喜べません。
今回の配合を、原価計算してみました。
すると、価格が
100g当たり253円
※Amazonで紹介しているものと一部違う商品を使っています。
原価だけでこの価格となると、
個人で楽しむ分には問題ないですが、ハンドメイド品として販売するには高すぎる。
原価率を3割として計上すると、売値は844円ほどになってしまうからです。
市販の100gハードグミは大体190円くらい。
半分くらいの量の果汁グミは100円超くらい。
いくらハンドメイドでも、グミに4倍以上の価格付けは難しいと感じます。
これからの改良は、
いかに品質を落とさずに原価を下げられるか
が課題になりそうです。
あとは、日持ち期間ですねぇ。
日持ち期間が長ければ長いほど販売するには有利です。
恐らく市販の物よりずっと日持ちしないでしょう。
その分、添加物が入らない事がメリットではあります。
それにしても、料理とは科学ですね。。。
フィルタクラスをGitHubに公開する
■前回記事からの続き
JEPG画像の入出力に関する記事を書いた後、
mame-mame.hatenadiary.com
JPEG画像に対してフィルタ処理を実行する記事を書きました。
フィルタ処理用にフィルタクラスを定義しました。
mame-mame.hatenadiary.com
そして、フィルタクラスをライブラリ化して利用するように編集しました。
mame-mame.hatenadiary.com
①JPEG画像を取り扱うためのライブラリの取得
②JPEG画像を取得して画素値を抽出する
★画素値にフィルタをかける
③JPEG画像を新たに保存する
①⇒②⇒★⇒③
という処理の流れをC/C++で記述していました。
★を前回、ライブラリ化しました。
ライブラリ化する事で他のプロジェクトにも利用できます。
今回のテーマは、
フィルタクラスをGitHubに公開する
です。
■前置き:GitHubとは
Gitというリポジトリ管理システムのソフトウェアがあります。
Git上でソースコードを管理する事で、ソースコードの修正履歴を記録できます。
特に効果的な事は集団での編集作業です。
・誰かが編集中に別の誰かがファイル内容を編集してしまった。
・誰かが誤ってファイルを消してしまった。
・編集した内容に間違いがある事が分かり、前の状態に戻さなくて原ならない。
こういったケースにレポジトリ管理システムは効果を発揮します。
そしてGitHubはウェブ上で、そうした管理をしていく仕組みです。
決まった複数人とファイル編集をしても良し、
或いは全く知らない一般の方までコードを公開して編集権限を持たせるも良しです。
昨今のソフト開発はOSS利用が盛んです。
「車輪の再発明はしない」という言葉の通り、誰かが開発済みの物は完成物を利用してしまえば良いのです。
ソフト開発はこうしたOSSや協調の文化により加速度的に進化してきています。
今回は出来上がった(※稚拙な)ライブラリをGitHubに公開します。
ライブラリにする事で自身の他プロジェクトだけでなく、他人のプロジェクトでも転用可能となったからです。
■GitHubの公開方法
まずGitHubのアカウントを登録しましょう。
以下のサイトで新規アカウントを作成します。
github.com
次にGitをローカル上で管理/アップロードするための、
GitHub Desktopをダウンロードします。
desktop.github.com
GitHub Desktopで新しいレポジトリを作成します。
LocalPathで指定した場所にフォルダが作られます。
今回は、前回記事で作ったFilterLIBのコードなどをフォルダにコピーしていきます。
VS環境ですぐにビルドできるようにコードだけでなくビルド環境もコピーします。
今回、コピーしたのは以下ファイルです。
・FilterLIB.sln
・FilterLIB.vcxproj
・FilterLIB.vcxproj.filters
・Filter.h
・Filter.cpp
・stdafx.h
・stdafx.cpp
反対に、コピーしなかったのは以下ファイルです。
これらはビルド時に作成されるためアップの必要がないと判断しました。
・FilterLIB.vcxproj.user
・targetver.h
・Debugフォルダ
・Releaseフォルダ
フォルダにコピーすると、
GitHub DesktopのGUI表示にも同期されます。
ではこれらをGitHubにアップします。
まず、GitHub DesktopのGUI上でコミットを実施します。
SummaryとDescriptionに何等かの記載をしなければ、
Commit to masterが押下できない仕組みになっています。
「複数人で履歴管理する場合にこうした記述を実施するようにしましょう」
というメッセージなのでしょう。
次にCommitした内容をGitHubと共有できる形にします。
GitHub DesktopのGUIに「Fetch origin」ボタンがあります。
これを押下する事でGitHubへのアップロードが実行できます。
GitHub上で確認してみましょう。
作られているはずです。
ちなみに、この状態は上の写真の通り、「Private」設定となっています。
これを広く人に公開したい場合は
Repositories(今回で言えばFilter)をクリックし、
選択タブの「Setting」を選択。
Setting画面をずっと下スクロールしたら以下の選択肢があります。
Make publicを選択しましょう。
これで万事完了、どんどん出来上がったプロジェクトはアップしましょう。
■おわりに
今回は作ったライブラリをGitHubで外部公開しました。
上で万事完了と言いましたが、外部に公開するにはもっと多くの気にかけなければならない事があるはずです。
例えば、ReadMeで「このレポジトリの目的や使用方法、転載の可否」などを記載する事はした方が良いです。
これらはマナーに関わる項目だと思います。
人に使ってもらいたい内容はより良く整備をしましょう。
私自身、やり方が分からない部分が多いので、色々調べてやってみます。