mameブログ

mameという男がやりたい事をやっている記録

「呪怨:呪いの家」の感想

Netflix

私、2年くらい前からNetflixを利用させて頂いています。
他の動画サイトに比べた魅力は、コンテンツの多さオリジナルコンテンツの質の高さでしょうか。
Amazon Primeも入っていて、バラエティ見たいときはPrime、映画やドラマを見たいときはNetflix、みたいに使い分けてます。
寝室のTVは動画サイトに対応してなかったのですが、FireStickを買ってからこちらも快適な生活をしています。

Fire TV Stick - Alexa対応音声認識リモコン付属

Fire TV Stick - Alexa対応音声認識リモコン付属

  • 発売日: 2019/01/23
  • メディア: エレクトロニクス

Netflixオリジナルコンテンツは海外ものをよく見てきました。
日本のコンテンツで言うと、「愛なき森で叫べ」を見ました。
園子温監督で椎名桔平さん主演の北九州殺人事件をモデルにした大作です。
映画化してても大ヒットしていたのではないかと思うようなクオリティでした。

f:id:mizzzo:20200712164222j:plain

あとは「全裸監督」ですね。こちらも話題作でした、全8話。

f:id:mizzzo:20200712164452j:plain

Netflixはあと話題の韓国ドラマを見る事が出来ます。
私が見ているのは「愛の不時着」、これはまだ見ている最中という所です。

呪怨

そんなオリジナルコンテンツ多彩のNetflix
またやってくれました、というコンテンツが登場。
その名も呪怨:呪いの家」

f:id:mizzzo:20200712165044j:plain

自分はこの間、公開分全6話を鑑賞しました。
はっきり言ってこれまでの呪怨、それだけでなくこれまでのホラー映画と比べても異質です。
が、私はすごく名作に思えました。

監督・キャスト

監督は三宅唱さん。
正直、これまで私は存じ上げませんでした。
しかしこの作品以降この方の作品を掘り下げて追わねばと思っています。
業界ファンには有名な方みたいですね。
そしてキャスト。
荒川良々さんが主演になります。
黒島結菜さん、柄本時生さん、仙道敦子さん、倉科カナさん、といった顔なじみのある役者さん方が脇を揃えます。
この方々は不快感も無いしすごく街並みに「居そう」な人たちなんですね、だからか恐怖感が増します、人選もナイスです。

質感

この映画の怖い所。
それは「質感」これに尽きるのではないかと思いました。

私は失礼ながら、呪怨はチープな映画だと思っていました。
家を中心に起こる怪奇現象は、1作目の時は着想自体に恐怖できたのですが、2作目以降はどんどんと母子の霊がお決まりに感じるようになりました。
家に招かれるパターンもマンネリ化してきた結果、貞子と対決なんて陳腐なコンセプトで戦う伽椰子(母霊です)を見てガッカリした気持ちになったものです。

そんな下がり切った期待の中で見た「呪怨:呪いの家」ですが、今作はいわゆるチープさがありません。
どこかのサイトで「昭和感」という言葉が使われていましたが、その通りかもしれません。
舞台道具、役者の方々の服装、劇中映るテレビの映像や、その場の空気感が全て良い意味で古臭く、その時代を意識して生きてこなかった若い人にとっても「少しだけ昔の日本」という共通観念が味わえるのです。

そして家。
今回は全6話を通して、家に人が不法侵入したり、或いは住んだりします。
住んでる人にとっては普通の住宅な訳ですが、それ以前に起きた悲劇を知っている身からしたら「おいおい、なんでこんな所住むんだよ…」という感想が浮かぶ情景。
それなのに何かリアル…「まぁ、住んでもおかしくないよね、だって物件としては良い感じだし、もし物件の後ろ暗い過去を知っていても、住む可能性もあるよね、だって、、、少し昔の日本はあまり気にしなかったかもしれないし
そんな気持ちになぜかさせてしまう。

今回の呪怨は幽霊的な怖さよりも人間の暴力シーンが多数流れます。
昭和に起きた凄惨な事件をなぞらえて、その事件に似た凶行を取るシーンもあれば、その事件がTVに流れているのを背景に鬱々とした生活を過ごすシーンもあります。
それを見て「あぁなんか昭和って暗かったなぁ」と思ってしまう訳です、やはり妙なリアルさ、というより我々が思い出す昭和感を上手にすくってくれるんですね。

特徴的なのが前述した母子の幽霊が今までのようなポップな形で出てこない部分です。
その代わり、ジャパニーズホラー的な背後にすっといるとか、声がする、足をする音がする、とか恐怖をかき立てる出方をしてきます。
また恐怖が生んだ(?)登場人物のフラッシュバックも重なり、何が現実・何が非現実かわからない空間が家を中心に生まれます。
この6話、続きが出てもおかしくありません。
何が怖かったかと言ったら、質感が怖かった。
だから不思議と見終わった後にトイレも行ける。
でも間違いなく怖い。
不思議ですね。


おすすめです